パン

悪い奴ほどよく眠るのパンのレビュー・感想・評価

悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)
4.5
1960年にこんな骨太サスペンス邦画作ったのは凄い。
公団とゼネコンの汚職という巨悪に立ち向かう一人の男の壮大な愛と復讐の物語だ。
現代の日本にもこういう不正とか癒着って沢山ありそうだよなあ。
関係者の自殺なんかもさ…

最初の10分くらいは特に集中して話を聞いたほうが良い。
結構覚えること多い。 
汚職のクリーンアップトリオって素敵な命名w 

黒澤映画は本作のように話のスケールがデカい作品が好きだなあ。 
この映画も業界のお偉いさん達が結婚式で一堂に会しつつ、ケーキの入刀式シーンとか超圧巻だった! 
あのケーキ普通に美味しそう食べたい。

1960年なのに既に民間人によるテープレコーダーによる盗聴とか出来たんだな。そこに驚く。
自分で自分の葬式見つめるシーンはとてつもなくハードボイルドで好き。

色々と胸糞悪いし本当にこの結末で良かったの?と最初は目を疑ったな。 
でもこの考えさせられるモヤモヤする感じがたまらん。 
黒澤サスペンスなら天国と地獄のラストもなんとも言えぬ余韻を味わえるよね。
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