奏良

アミューズメント・パークの奏良のネタバレレビュー・内容・結末

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

これ好き〜〜ポスタービジュアルで気になって観た!ロメロをあまり知らないけどこんな作品もやるんだね

おじいちゃんが超可哀想なのに撮り方がポップで見応えあった。救いがなさすぎる。
高齢者や低所得者(差別)を皮肉しているのではなく啓蒙しているってのが割と明確に伝わってきた。前後の語りのおかげかも。風刺とかのレベルでなくリアルで起きている問題に対する「感覚」の映像化だった。誰も優しくないし、助けてくれない。そんな不遇な世の中を生きる孤独感に多くが直面してるってのをこの作品を通して若い人にも広めたかったのかな。封印されて未発表になってたってのも不遇。

占い師のパートで見せてくる未来、景気・老化・体調とかが見たいわけないやろ。「老朽化したビルを誰が買いたいですか?」って言葉も辛辣。占い師もどちらかと言えば高齢者側なのに。やめてあげろ。
小さな子供は優しく、若者は手厳しい。ここまでは納得。まだまだ挽回できる余地があるし、無知だし。でも立派な大人たちが手を差し伸べもせず野次を飛ばすのは最悪だった。ラストで入ってきた老人もある意味無知で不憫な立場なのね。そしてさらに不憫になりに出ていく。この遊園地には素直に救いと呼べるものが本当にない。

あと所々メニューやペンがデカすぎるのも面白い。「REJECT」でんッ!!って判子は本当にデカすぎて良かった。馬鹿にしすぎ。

追記。良すぎてTシャツ買っちゃった
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