lanouvellelune

アミューズメント・パークのlanouvelleluneのレビュー・感想・評価

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)
3.5
"There is nothing out there... just nothing."
-
笑いたいような泣きたいような。残念ながら老人になったことがないのでやるせ無さや孤独、失望に共感はできないが、社会でこういういう扱いを受けている(と感じている)人々がいることは十分に理解した。
老いに対する認識において「自分もいつかはこうなる」ことって忘れがち。マーゼルの表情演技がすごいと思ったが、その時点でもう他人事なんだよな、きっと。

他のユーザーの感想・評価

ジョージAロメロの、ある意味ホラーすぎる作品。
高齢化社会に生きる日本人全員に観てほしい。
高齢者を排除する考えの人に送りたい言葉
“あなたはいつか老いる”
水

水の感想・評価

3.3
ジャケ写に惹かれて❤️

アミューズメント・パークで老人が罵られ、大変な目に合うお話😂

当時のアメリカ社会を痛烈に批判した風刺作品らしい・・・
老人をいじめる若者がこの時代からいたということか😱

それにしても
踏んだり蹴ったりすぎて
教訓になるというより
テンポのいいエンタメ作品で
終了してしまいそうな😅

ボロボロになったあと
少女に絵本すら読ませてもらえない
憐れすぎた🥲

“あなたも必ず老人になるのです”

若者へ“老人いじめるなよ”メッセージというより、老人への“年をとったからって敬われるわけじゃないから気をつけて”という注意喚起を感じる😇

短時間で軽快な作品として
楽しめました👍
もう夏

もう夏の感想・評価

1.9
月曜日の午前2時、部屋にて鑑賞 ジャージに半袖tTシャツの自分、窓は開いていてじんわりと汗が滲む
スーパー夏やん

『ゾンビ』のジョージ・A・ロメロ監督が1973年に手掛けた幻の未発表映画
多くの家族連れやカップル、若者で賑わう遊園地。そこに、白いスーツに身を包んだ優しそうな老人がやってくる。老人は無視され、ののしられ、突き飛ばされ、存在を否定され、孤独と屈辱にまみれ、行き場を失い泣き崩れ、精神が崩壊し、思考が停止する。
ロメロが当時のアメリカ社会を痛烈に批判し、長らく封印されていた幻の映画。「遊園地で老人がののしられ、大変な目に遭う」というホラー映画ではない貴重なロメロ作品だ。

でもなんか……、よくわかんないよね 見た感じ風刺が風刺として作用してるのかなって疑問に思う部分もあって、そこがミソなのかなとも思うのだけれど…… どうしても主人公が老人であるのに関わらない受難ばかりに思えて、そういうおもしろなのかなって思ったら人々が彼を施設に押し込むシーンでああ本気でそういうつもりで撮ってるのか……と思ったし、でもその後のシーンはまた覆されるような撮り方もあって……何が言いたいのか掴み辛かったのだけれど、それが大事なのかな 観ている世代の近い方で好きに感情を寄り添えてしまうという……でもな、それは最初の口上と違う気もするよね でも絶対自覚的というか…… うーん、難しいな
着眼点もいいし、この仕掛けで言いたいこと言おうとしたのすごいよね☺!興味深かったし、ここにかけた労力が見応えあったよね☺

真っ先に浮かんだのが老害って言葉だけど、それも難しいよね それが一種のはけ口になっているのかな、とも思うし ゆとり世代をそう呼んだ時点でわかっていたことなのかな、と思うこともあるのだけれど、なんか……でもさ、それは”ゆとり世代”とは違って、所謂主語デカとはちがうはなしなんだよね ”老”で”害”と見なされる危険人物をそう呼称しているに過ぎないわけだよね にしても言葉としてヤバすぎんだろってのはあるんだけど、それって売女とかとおんなじだもんね どこまでリテラシーで縛るのか、これって難しい話だよね(結論、出ませんでした!)

"Remember, as you watch the film,
one day, you will be old."
ひな

ひなの感想・評価

2.8
映画が制作された1970年代アメリカでは、人種差別や性差別と同様に「エイジズム」という歳を取っていることを理由に老人を差別することを指す言葉が定義され、反エイジズム運動なるものが展開されたそう。
この時代には高齢者にとって住みやすい環境づくりのための取り組みが政府によって行われたりと、とにかく国を挙げての社会問題になっていた。
ということを頭に置いて見たほうがよいのでしょうね。今の我々に向けたメッセージだ!と思って見ると、なんだかなぁ?という気持ち。
持ち点0.5±
★監督 0.5
★評価 - 0.5
★特筆 - 0.5

明日は我が身。
Haruki

Harukiの感想・評価

3.7
ホラー映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督が、当時のアメリカ社会を痛烈に諷刺し、長らく未公開だった問題作。

白いスーツを身に纏った優しそうな老紳士が、アミューズメント施設で無視され、罵られ、暴力を振るわれ、絶望し、慟哭する。

高齢者への差別や虐待に対する教育映画として作られた側面があるため、 かなり内容がわかりやすい。そこが残念な点。

しかし、不条理な展開を見せるストーリーは観る人の心をかき乱す。

衝撃を残す作品になっている。

ロメロによる教育映画という貴重さはある。
約1時間お爺さんがひどいめにあう映画…。
正直映画としてはあまり面白くなく、ただ気分が悪く悲しくなりますが、メッセージ性は強かったです。
ジャケットはカッコよくて好きです👍
オリ

オリの感想・評価

3.2
「最近の若者は、」を声を大にして謳っている。アメリカはこんなにも高齢者に冷たかったのだろうか。差別を受けた高齢者にとっては外の世界はなんの希望もないかのように感じてしまうのだろう。
yuichi

yuichiの感想・評価

4.0
年老いてゆく悲しみが溢れる
ある意味ホラーだなと思いました。。

ラスト辺りの歩く様子はまるでゾンビ
何とも切なくなる作品。。
〈あらすじ〉
遊園地で老人が罵られ、大変な目にあう。

昨年公開された劇場未公開だったロメロの幻の作品。
ロメロのホラーじゃない作品として紹介されてたりするけど、老いの恐怖や残酷さを淡々と描いた真のホラーという印象。
人種や格差による二項対立的な恐怖映画はよくあるけど、若さと老いの怖さにフォーカスした作品はあまり見ないので割と新鮮だった。
老人が希望を胸に、扉を開けて遊園地という外の世界へ足を踏み出す。
しかしそれは夢物語。
実際は老人なんかまともに相手してくれない。それどころか厄介者扱いでひたすら酷い目に合い、老人は再び扉を開けて最初の部屋に戻ってくる。
1970年代から高齢者の社会地位の問題を映画として取り扱っているのが驚き。
映画としてのメッセージ性も高い。
後ろにしれーっと死神がいたり、生きていく上で起きる様々な事象を遊園地という場所を使って表したり、演出面に関しては流石としか言いようがないのだが、最初と最後の男性の説明には少し拗さを感じてしまった。
また、メッセージ性に特化しているため、あらすじを見れば分かるがストーリーは有って無いようなものだ。
特に面白いというようなものでもないので、出来の良い啓発ビデオくらいで観るのが丁度良い。
それにしても、50年近く経った現在においても高齢者への社会福祉問題があまり変わっていないのは考えものだなと。
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