ゲゲゲの鬼太郎の映画。『墓場鬼太郎』の前日譚。水木しげる生誕100年記念作品。
大人をターゲットにしつつ、子供も楽しめるエンターテイメント性もある。「ゲゲゲの鬼太郎」ほどポップじゃないけど、「墓場鬼太郎」ほど劇画チックでもない。中途半端になりそうだけど、ちゃんとバランスが取れている。『墓場鬼太郎』を知ってたほうがより楽しめるけど、知らなくても大丈夫。
まず、雰囲気がいいですね。横溝正史のような昭和初期のミステリーとか、京極夏彦の「百鬼夜行」シリーズっぽさもある。もちろん、子供も観れる前提なので、そこまで振り切ってるわけではないですが。
あと、キャラクター造形もいいですね。『墓場鬼太郎』とだいぶ雰囲気が違うんだけど、ちゃんと最後は墓場鬼太郎になっていく。あの世界観をよくエンタメにしたなと。それは作画の力も大きいんだと思います。