これ、日朝アニメなんだよなぁ?!
正直、『ゲゲゲの鬼太郎』は世代的にアニメ5期の勧善懲悪妖怪バトルアニメのイメージが強くて、大人の鑑賞に耐え得るような娯楽性は期待していなかった。
しかしいざ蓋を開けてみると、クソを煮詰めたような田舎特有の悍ましい人間描写に、串刺し、大出血なんでもアリなリミッターの外れきったゴア描写が劇中を渦巻いていて、関心するどころか、一周回ってちょっと引いた…
誰かが至福を肥やす傍らで、また違う誰かがそのツケを払わされているという、現代にも連綿と受け継がれてしまっている、決して絵空事ではない社会問題をボカす事なく、割と直球で描いていた点も好印象だったし、何より今作の主人公である水木と目玉おやじのブロマンスバディ展開には中々滾らせられた。今年一番のダークホース映画。傑作です。