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桜のような僕の恋人のつぐのネタバレレビュー・内容・結末

桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

早老症候群、別名ウェルナー症候群(Werner syndrome)を題材にした、あるカップルのお話。

中島健人くん演じる晴人が、松本穂香さん演じる新米美容師、美咲に一目惚れしアプローチ中、耳たぶ切られる所から始まる。
正直、そんな事あるかいと思った。でもこの最高で最悪の出会いから、晴人が美咲をデートに誘う事に成功。

挫折を味わうが自分に言い訳して、充電期間といってウロウロしてた晴人に対して、努力をしない苦しくても逃げなすなと、美咲に激怒される。
そのきっかけが、晴人がもう一度夢に向かって頑張る糧になる。
その後は再び、デートをする事になりお互いに惹かれ合いお付き合いする事に。
初デートで怒られ、その後再びデートするのは単純に凄いなぁと思ってしまった。

しかし、美咲が体調不良により大学病院に行ったら早老症候群と診断され、晴人には告げずに別れる。
別れ話のシーンは晴人の激怒は迫力があった。
美咲は歳を老いていく感じが凄くリアルで、老けた化粧や声の掠れ方、腰が曲がって歩きづらくなっていくところがリアルだった。

またお兄ちゃんが藁にもすがる思いで妹を治そうとし、怪しいクリニックに通ってしまいお金を蒸発させてしまうシーンはやるせなかった。
義理姉の綾乃さんは旦那にお前は他人だと言われ、美咲には嫉妬する嫌いになると言われ、それでも家族だと言い切れる強さは一番かっこよかった。


その後、お兄ちゃんが晴人に美咲が病気になっている事を打ち明けた際、静かに涙を流すのは良かった。なにせ急に別れられ、嘘をつかれてたから、感情飲み込めないよなと思う。
最後、雪の中倒れてた老婆を助けたが美咲と知らず、晴人が去ってしまい後日美咲が亡くなった後に知るというのは、どちらも辛すぎて苦しかったです。
特に晴人にいたっては、惚れた相手を気づけなかったから尚更辛かったはず。
また美咲も晴人が2年後3年後って言われた気持ちを考えても辛い。

晴人は気付いてあげれなかった瞬間、一生悔やみ続け、答えを探してもがき続ける。そして春になると美咲と出会ってからの思い出を思い出す。それが晴人の使命なんだと感じた。
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