今回アメージング！だったのは、動物の中でもっとも俊足と言われるチータが獲物を追って走っている姿のスローモーションで、肉がブルンブルンというか、身体の形が変わるくらいダイナミックに走っている姿でした。
それから、雄ライオンの顔がデカイ！！たてがみも、野生で汚らしい感じがすごい迫力。男の人がひげを伸ばす理由が分かった。強そうに見える！！
しかも雄ライオンはキンタ◯もデカイ。しかも全く隠すものがないので、後ろからのショットちょっと目が離せない（笑）
ヌー、もしくは牛カモシカと呼ばれる、牛みたいな動物がライオンたちの食料なのですが、緑が枯れてくるとヌーたちは、草を求めて大移動をする。このヌーの数がすごい。上空から映している映像、すごい！でも思った。この、牛みたいな動物たちって、他の動物の食料になるようにデザインされているんだなあって。だからあんな数多いんだろうな。
ヌーがいなくなるとライオンたちは食料が失くなるので、ヌーを求めてライオンも移動するって初めて知った。
百獣の王とか言うけど、ライオンも大変そうだ。しかもコイツラ、仲間同士で縄張り争いみたいのをしている。
雄ライオンの父と、息子3頭、息子と言ってももう立派なたてがみもある、この4頭が一緒に歩いているところとか、ギャング映画のようですごい怖い（笑）。コイツラが、年老いた雄ライオンの群れを乗っ取ろうと襲うのだけど、年老いたライオンは勝ち目がないのが分かってさっさと逃げてしまう。
すると、雌ライオンたちが、子供を守ろうと戦い、なんとこのギャングスタみたいな雄たちを追い払う！！
すげーな、雌ライオン！！
でも、4頭の雄は諦めずにやってきて、年老いた雄ライオンは追い出され、行方もわからなくなる。多分もう死んじゃうんだろうなあ。しかも、4頭の新リーダーたちは、昔のリーダーの子供たちはみんな殺すんだって。同じ種族で殺し合うのって、人間だけかと思ってたら違うんだ。
4頭のリーダーって書いたけど、リーダーは父ライオンで、3頭の息子たちは、互いに牽制しあってるし、父ライオンが老いたら追い出すんだろうな。世知辛いなあ。でもこの4頭が、遊んでるんだか本当に喧嘩してるんだか、ガオガオやってるのすごい迫力ある。
で、雌ライオンたちは、最初は新リーダーを拒否するんだけど、結局はそいつの子供を生んで育てる。うーん、雌って大変だとも思うし、賢いとも思うし、打算的とも思う（笑）。
雌ライオンも、狩りでシマウマに蹴られて怪我した老年の雌は、群れについていけなくなって置いていかれる。するとその雌の子供は、他の雌に受け入れられないと群れから弾かれるらしい。
チータは群れで生活しないので、シングルマザーで赤ちゃんたちを守っているのだが、狩りに行くときは子供を置いていくしかない。それとか、ハイエナのようにグループで襲ってくるヤツラとは1人で戦わなければならず、そうすると子供たちと離れ離れになって、結局2匹くらい見つからない。あの、猫がにゃ！にゃ！って鳴いて子供を探すじゃないですか？あれをやってた。
ライオンたちが寝そべったり、チータのママがこんもりした土に乗って見張りをしたりしている後ろに何気に鳥やシマウマが映っていたり、様々な動物が共存しているのがすごい感動する。
なんだけど、オーストリッチっているじゃないですか？めちゃデカイ鳥。あれ怖い！！チータの子供が相当大きくなって、でもまだガキだから良くわからないでオーストリッチにちょっかい出して追いかけられてた（笑）。
やっぱこういうの観ると、動物園って止めようよ、って思う。狩りをしている姿や、他の動物とどう関わっているのかとか、そういうのが興味深いのであって、檻に閉じ込めて眺めたところで何もわからない。
・・・とは思うのですが、この映画も、ケニアのマサイマラ国立保護区というところでの撮影らしい。人口が増えて、今や有刺鉄線で囲まれた地域で野生動物たちも生きているんだって。
どーも、前回の海の生物の生態よりは迫力ないなあと思ったよ。ライオンやチータたちに名前が付いていたり、まあある程度ストーリーを持って映画的に語るところが面白くもあるんだけど、今回は「母と子」みたいなファミリーものに仕立てていて、ネコ科の赤ちゃんの可愛さを強調していた。
なので狩りのシーンは、獲物を追いかけるところはダイナミックに写すけど、殺すところは全部カット。多分、血が出るのを映さないようにしていると思う。まあ、野生の殺しはけーっこうグロいので、ある程度は分かるけど、これはちょっとキレイにまとめすぎだなあと思った。
エンドロールでは、例えばオーストリッチの映像に「コスチューム担当」とか冗談でつけて出したり、ちょっと演出の仕方が子供向け過ぎた。
DVD特典の撮影秘話もなく・・・あの映像をどう撮ったのか知りたかったのに。
あ！ナレーションがサムL.ジャクソンだったけど、この人ホント〜になんでもやる人だよね。しかしいつもどおり「言われた仕事はきちんとやる」以上のことはしていませんでした（笑）。
