トールキン

そして僕は途方に暮れるのトールキンのレビュー・感想・評価

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)
3.8
冒頭からいきなり主人公のクズっぷり満載でこんなやつ本当にこの世の中にいるのかってくらいイライラしっぱなしだった。まあ色んな人間が存在するからいるんだろうなあ。あと、毎回逃げる理由がそれかよってめっちゃ思ってもはやコメディ感覚で笑いながら見てた。罵声を浴びせるシーンが何度もあるけど全部がド正論過ぎてそれも逆に笑ってしまう。

逃げて逃げて、最終的にどうなるか?最初はクズだったけどその過程で主人公の心境に変化はあるのか?そんな意味では先の読めない展開で良かったんだけどラストの展開はなんか思ってたのと違ってちょっとあっさりとしてたし間延び感があったように感じられて個人的にはスッキリとしなかった。その先の人生、生き方は正に自分次第ってことなのか。
嫌なことやら面倒くさいことはなるべく関わりたく無い気持ちは分かるし、逃げ続けてなんやかんやで有耶無耶になる時ももちろんある。でも最終的には自分自身で向き合って決断して対処していかなくてはならない。生きている限り誰にだってそういう局面があると思う。

藤ヶ谷太輔さん、何気に初めて見たけどなかなか惹きつけられる演技力でした。大物感溢れる豊川悦司さん、姉としての威厳溢れる香里奈さん、めちゃくちゃ優しくてフォローも忘れない人間出来すぎの友人中尾明慶さん、などその他のキャストも含めて個性豊かでした。
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