ロビン

ライダーズ・オブ・ジャスティスのロビンのレビュー・感想・評価

3.6
「ジョン・ウィック」や「Mr.ノーバディ」のような所謂オッサンの痛快なリベンジアクション作品を期待してしまうといけないかも。
この作品はある意味辛辣なブラックユーモア溢れる映画なのかなと。

列車事故で妻を亡くした軍人(坊主で髭面のマッツ・ミケルセン)と数学者らのオタク男達の絶妙なバランスのチームが復讐を企てる様はなかなか斬新さがあり、同時に不器用さも良い味が出ている。
濃厚なアクションシーンがありつつ、妻を亡くした父と娘とオタク男達の交流の緩さのある絶妙なバランス具合も楽しめる。

右腕が麻痺して動かないオットーの隣に座った者が何気なく肉を切ってあげるシーンがあったりするのも北欧作品という感じがする。

この作品を観て自分に悲劇が降りかかったときに、意味や原因を求めてしまうけれど自分の痛みと向き合うことが重要だと教えてくれた気がした。

本作で笑えるツボのシーン。
ボダシュカがニルセンのことをQUEENのギターリストに似てた発言には笑う。
ボダシュカのウクライナの偶然に関する話のオチが全くオチになってないのに笑う。
ニルセンが納屋に執着するとこ笑う。
娘が初めオットー達を自分達の為に来てくれた臨床心理士だと勘違いしてたのには笑える。

ラストにエメンタールの吹くホルンがなんだか泣ける。。
それと娘のマチルデがグレタ似で残念。
もう少し可愛娘だったら良かった。。

【ネタバレ】
  ↓









ラストの絶体絶命のピンチにオタク達が皆で機関銃ぶっ放すシーンは予想できても胸アツ!

裁判で証言するはずだった男が死んでラッキーと思ってたらそこから思わぬ災難が降りかかってきた犯罪組織“ライダーズ・オブ・ジャスティス”のみなさんにはご愁傷様としか言いようがない。
結局主人公の妻の死とは全く関係無かったのに、間違った復讐で殺されまくられたからね。。
しかしながら、一番災難だったのはシリウスなのは間違いない〜笑
ロビン

ロビン