髙橋佑弥

都会の女の髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

都会の女(1930年製作の映画)
4.0
美しい麦畑での男女の戯れを捉えた見事な横移動に尽きる。『サンライズ』と共通項多し。ただし描写の比重が異なる…『サンライズ』が"都会"の映画ならば、こちらは"田舎"の映画。その差は、『サンライズ』時のムルナウが創造的自由が完全に保証された状況だったという破格の制作待遇によって馬鹿でかいセットを建てたりできた…という事情も無縁ではあるまいが。そして何より"手紙映画"でもある。

全然関係ないけれど、DVDがやっと日本でも出るのは嬉しいが…解説人選が残念すぎる。なぜムルナウの研究者とかにしなかったのか…

2020/08/30
髙橋佑弥

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