アリカワ

ミュジコフィリアのアリカワのネタバレレビュー・内容・結末

ミュジコフィリア(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

風や川や子供たちの話し声さえもそのまま音楽で表現できるのかと思うと、現代音楽っておもしろそうですね。作曲家の頭には、いつもどうやって音が舞い降りてくるのか不思議だったけど、ほんの少しだけイメージが持てた。

最初のお花見で風に合わせてみんなで奏でるシーンからもうよかった。

石丸さん、ほんと数シーンだけだし、台詞も1回くらいしかなかったのに、あの存在感はさすが。
父、堅物そうかと思いきや、子供たちが遊ぶところを見て微笑むような人だったんだな。あの微笑みで「命」に説得力が生まれてた。

大成、鍵捨てたとか言ってたけど、どの引き出しかも知らなかったってことは、嘘だったのかな?自分はもらってないなんて口が裂けても言えない的な?

大成嫌なやつだったけど、大成の気持ち考えると、それはそれでつらいよな。プレッシャーと妬みと。そりゃ余裕なく周りにあんな感じの態度取っちゃうわな。親が天才とか、これまでいろいろ苦労してきたんだろうな。
私なら嫉妬で、朔に対して笑うどころか、演奏すら一緒にできなかったと思う。それだけ子供の頃は仲が良かったということなのか。そして別に嫌なやつではないんだろうな。

さよの、大好きだった音楽が楽しめないって苦しさもわかるわ〜。でもあれはとりあえず、大成と別れるべきですね、はい。

というか昔のテープ発見して、スランプ中だった朔の作曲にいい影響与えるんだろうなとか思ってたら、そのまま普通にエンドロール突入してたな。朔と凪の関係ももう少し観てみたかったり。映画じゃなくて漫画とかドラマでじっくりやった方が合ってるんだろうな。

てか凪の寝癖、めちゃくちゃ気になるな。
のだめの寝癖は一度も気になったことなかったのに。