三日月

うみべの女の子の三日月のネタバレレビュー・内容・結末

うみべの女の子(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

言語化が難しい
私は好きな映画でした
音楽も良くて、波の音とあいまって心地よかったです

同じ経験はしていないけれど、青春を経てきた者として少し、共感できるところもありました
10代の頃なんて、視野が狭くて危うくて、閉塞感と全能感が隣り合わせみたいな毎日でとにかく苦しかった
だから衝動的な行動や、成長とともに見え方捉え方が変わって関係性も変わるのが、
わかるなーって思ってしまいました

さり気ない台詞や描写で、登場人物たちの心の機微が伝わり、生々しくてヒリヒリ痛むようでした

大人として見れば、磯辺くんは何度も感情や言葉を呑み込んでたのかな
同じ部屋で暮らしてきた気の合う友人のような兄の事も、離れ離れな家族の事も
どこまでが本心かわからなかったけど、今にも壊れそうで見てて不安だった

でも自分自身が背負った「呪い」なんて、かさぶたみたいに何かのきっかけでポロッと取れちゃうものなのかな
磯辺くんのその後も少し見てみたかった気がします


ただね三崎先輩界隈、治安悪すぎて、、
小梅ちゃんはあの人のどこが好きやったんやろ お顔?
静かな海辺の田舎町とは言え、学校外で人少なすぎない?いつも誰もおらん…などと余計な事が気になるなどしました

若手の役者さんが多く出演されていますが皆さん好演で、そこからまた観たい映画が増えて嬉しいです
三日月

三日月