バリカタ

先生、私の隣に座っていただけませんか?のバリカタのレビュー・感想・評価

4.5
ひっさびさの映画鑑賞で観たかった一本を。

おもしろーい。
現実と妄想の入り乱れ演出とストーリーが
巧みすぎる一本でした。
漫画を媒体に、、、なるほどねー。素晴らしい。
いやいや、脚本が本当によい!

何が本当で何がうそ?
信じていいの?どーなの?
不倫を隠す夫婦間の騙し合い生活みたいな展開。
ひー!まさか、まさか夫婦の物語でこんなにも
サラリと感情が揺さぶられ、思考を何度もグルグル
回らせる作品だったとは!

見ている最中、どんな展開になっていくのか?
ワクワクし通しです。
いろんなストーリーラインが見えるんです。
結構裏切られましたから引き込まれていくん
ですなぁ。
本当、事前の情報を極力シャットアウトして
劇場鑑賞して欲しい一本です。
どこに連れて行かれるんだろう?って感じを
味わって欲しいです。

さらに演者さんたちが見事っす。柄本さん、
黒木さん、いいですー。作品にグルーブを
生んでくれます。特に黒木さんがキーです。
何色にも染まれて、どんな役柄もこなしちゃう
彼女だからこそ生まれる説得力。
これなくして現実と妄想の入り乱れは
表せなかっただろうと思います。
そして受けの柄本さん。見事。

そして、観る方によって本作のジャンル認定は
変わるのではないでしょうか?
サスペンス?ホラー?ヒューマンドラマ?
恋愛ドラマ?コメディ?
はてさて、皆さんはどう思われますかね?

僕としては大満足ではありますが、
もう一つ、二つの盛り上がりは欲しかったかな?
色合いが様々な点は良いですが、深堀して
欲しいところがあったのも確かです。
けど、堀江監督の次回作が楽しみで仕方なく
なる一本でした。

お見事な秀作です!
ネタバレ読まずに劇場で楽しんで欲しいです!