くさば

エンドロールのつづきのくさばのネタバレレビュー・内容・結末

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

光を特徴的に捉えた映画だな〜と思ってたらまんまドンピシャの扱いでした笑

インドの田舎の風景がとても綺麗で、視認できる距離にライオン!?とびっくりしました。その他にもリスやフクロウなど動物をたくさん映していたり、引きで自然の風景を写したりと、故郷の美しさを表してるのかなと思いました。

あとお母さんの家庭料理がなんて美味しそうなんだ!料理してお弁当を作ってくれる描写に母親の愛情を感じました。

近所の友だちたちと工夫して映写機を作って上映会したのには発想にも驚くけど素敵。いや行動力…と突っ込みたくところもありましたけど笑、どこまでが本当にあったことなんだろう。

技師の方もいい人で印象に残るのですが私的にはお父さんが印象的でした。
兄弟に騙されて牛を500頭盗られてしまい、チャイ売りとして生計を立てる身。子供の前では威厳ある風に見せるけど英語が読めなくて知らなかったけど新しい電車は近くの駅に止まらないから仕事がなくなる身。そんな、お父さん…😭となりました。彼の抱える苦しみだったり悲しみが少しでも減るといいな…と思います。
主人公の名前、自分が産まれる時親に職もお金もなかったから時間という名前をつけたというのが詩的でいいなと思いました。

映画に魅せられると、物語だったり俳優だったりに興味を惹かれると思うんですが主人公はもっと根源的な、光やフィルムでの映り方に興味を持ってなるほどなと思いました。

ラストのあの色はあの監督…という語りもよかった…

全体的な印象としては美しい心象風景が心に残っています。
くさば

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