柊

テーラー 人生の仕立て屋の柊のレビュー・感想・評価

テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)
3.6
ここでの評価があんまり低いから、一回観るのためらったけど、ミシンやオーダーメイド、まち針とかの世界が好きだからやっぱり鑑賞。

ハードルが最初から低かったから、思っていた以上に納得して観られた。それ程悪くもないよ。

ギリシャ経済が破綻しているから街は何か荒んでいる。そんな中で顧客の型紙を後生大事に保存しているようなオーダーメイドのテーラーはもう時代遅れなんだろうなぁ。寂しいけど仕方がない。ニコはよくやっていたと思う。不器用ながらある意味割とトントンとウエディングドレスに行き着いたように思えるけど、あんな不景気な街でそれ程結婚式の衣装にお金をかける花嫁がいるのか?ちょっと疑問。
でも400ユーロでウエディングドレスなら安いのか。最初800ユーロって言ってたもんね。最終200ユーロくらいで作ってなかったか?材料費出るのか手間賃出るのか?だけど、仕立て屋はやっぱり何かを仕立ててなんぼだからニコにとっては新しい道が拓けたので良かったと思っておこう。
最後お父さんも仕立てぶりを認めていてしね。

途中挟み込まれる人妻との関係もお互い一回きりの事と思い出作りみたいな風にも見えたし…
そして最初に仲良くなった娘の嫉妬の方があざとかったな。娘多分父親に密告してるし…小さくても女なのか。

まぁそんなこんなで新規一転。流しのウエディングドレス屋さんとして新しい出発の成功を祈ります。
うーんでも肝心のドレスがあんまり魅力的じゃなかった。むしろおじいさん3人組のスーツの方が断然カッコいい。もちろんニコのスーツ姿も。
一生懸命Mr.ビーンに見えないように注意しながら観た。
柊