Narmy

天使と悪魔のNarmyのレビュー・感想・評価

天使と悪魔(2009年製作の映画)
3.5
原作は読んでいるけど、ほとんど覚えていないなかでの初鑑賞。

ローマ教皇の死からストーリーは始まる。
普段あまり知ることのない、教皇の公式な印である指輪にまつわる儀式の様子にオープニングから観入ってしまった。
ヴァチカンでは次の教皇を決めるコンクラーベが行われることになっていたが、それを遮るかのように事件が起こる。
それと時を同じくしてスイス のセルン研究所で、ある素粒子が作られるが、そこでも事件が。
前作同様ハーバード大学の象徴学者であるラングドン教授がこの事件を解明していくことになる。

全体としては、原作よりストーリーを単純にすることにより、わかり易かったように思うし、最後までドキドキの展開をみせ、長さを感じることもなく入り込める。
またローマとヴァチカンの歴史の重みをひしひしと感じる教会や壁画や彫刻の重厚な映像に音楽も絶妙に重なり、それだけでも充分楽しめる。
所々に入る説明も多すぎず少なすぎずで新鮮な驚きとともにワクワクしかしない。

イルミナティのことに関しては薄いわりには違和感はなかったんだけど、科学が今回の件に関係する理由が曖昧で説明がものたりないし、犯人の動機も今ひとつピンとこない。
主人公が学者だから、当然知識も豊富でスイスイ閃いていくのは分かるんだけど、どうしても・・・(・c_・`)フーンと置いてきぼりになる印象。

科学と宗教という相反するものの対立や融合ということが過去様々な出来事に関係してきたということは興味深いし、その答えもしっかり示されているラストはわたしとしてはかなりスッキリもするし、分からないなりに安心もする。
原作にもこのシーンはあったのかな?、久々に読み返したくなった!
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