まほ

天使と悪魔のまほのレビュー・感想・評価

天使と悪魔(2009年製作の映画)
4.0
『ダ・ヴィンチ・コード』に引き続き
映画では続編、原作ではその前の作品の
今作を久し振りに鑑賞。

前作の上下巻の小説を2時間におさめると
あまりにも描写が省略されがちだったけど
今作はその反省を活かし
上下巻の小説でありながら
2時間少しの間にうまくまとめられていて
私はこっちの方が好みです。

物語の運び方もヴァチカンを駆け抜ける
車のシーンもハンス・ジマーの音楽も
全部うまく詰め合わされてて
本当に謎解きのハラハラが楽しめる。
前作のようなラストの
全ての謎が解き明かされるような
シーンはないけど
群衆を従え教皇が決まる
あのラストシーンはまたしても圧巻。

サン・ピエトロ広場でのシーンは
どれも素晴らしくてこれを映画館で
見たならとても最高だろうな。

そして前作のポール・ベタニーに
引き続き今作でも英国俳優が。

あああユアンさん〜〜!!!!
最後まで天使だったのか、
それともあの叫びは悪魔の叫びなのか。

元空軍パイロットでヘリを運転する
秘書長カッコ良すぎでは。
またしてもロン・ハワードが
見せたかっただけだろ、これみたいな
シーンがたくさん盛り込まれてて
とても楽しかったです。
爆弾を持ってヘリを操縦し、
群衆から引き離れるシーン見て
『ダークナイト ライジング』の
バットマンやんけと思ってしまいました。
というくらい、とてもカッコ良かったです。

惨い、惨すぎる。
科学が打ち勝つのか、神が打ち勝つのか。
その両方は共存することはできないのか。
それを許すことが出来ない者もいること。
科学を認めてしまえば
神を否定することになるという
あの考えに分かってしまうのも
凄い心に刺さってしまった。

土から始まり、次は空気。
そして火、水というこの「四大元素」。
どれも殺し方は杜撰で
特に水の噴水のシーンは圧巻。
少し感動的というかあのシーン凄く良い。

この映画の1つ1つのシーンと
ハンス・ジマーとの音楽のシンクロが
本当に凄くて噴水のシーンはもちろん、
車のシーンや爆発のシーン、
広場に群衆が集まるところも
最後の火焚きのシーンも全部鳥肌。

久しぶりに見て理解できた部分もあり
ミステリー映画の中では最高傑作なのでは。
まほ

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