家族の通訳として生きる。
彼女は、翻訳だけでない他者の感情をも揺さぶる表現手段を天賦の才としていて宿していた。
その才は、その環境ゆえ自ら認識することはなかったが、ひとたび認識されればより外に向けて発信させるべきもの。
正しく導かれるかどうかは危ういが、声を響かせやすい現在の環境なら障壁は意外に低いかもしれない。
持てる者、持たざる者、両者の言葉を知る彼女はもはや翻訳者にとどまらない。
作品に宿るメタファーには大いに共感。
ドラマとしては、クライマックスの演出手段も想定内で、感情が大きく揺さぶられることは無かった。
歌モノとしても鳥肌演出は弱く、ついついGLEEのサンシャイン登場シーンの衝撃など思い起こしてしまった。
また、サウンドオブメタルと比してハンディキャップの負荷に対する視線が甘すぎるように思えた。
登場人物それぞれにキャラが立っており、連続ドラマでじっくり見たいプロットであったので、120分近くでも忙しい展開に映った。
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今日の一曲
Kirinji/キリンジ - 愛のCoda
https://m.youtube.com/watch?v=emRiNm7WAQg