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ゆるキャン△のめぐのレビュー・感想・評価

ゆるキャン△(2022年製作の映画)
3.6
この作品はアニメや実写化ドラマの雰囲気がとってもすきだったのだけど、その魅力のひとつには、
将来のことはいったん先延ばしにしておいて、目の前の楽しさに夢中になれる、そういう……なんというか……ふわふわしてるけど何かもやがかかったような眩しさ(青春?モラトリアム?なんて表現したらいいかもよくわからない、実体のない夢見心地感)があると思ってて
それは高校生のキャラクターだからこそ出せる魅力だと思ってました。

だから今回、大人になってみんなどうなるんやろ〜?と、よりくっきりした現実に対面する感覚で、ゆるっとした期待と不安半々でした。

観てみたら、よかった。
みんなで何でもない時間を共有するだけの、でも何にも代えられない、ふわふわした眩しさは変わらずそこにあった。(こういう表現にしてみると、これってやっぱり青春?と呼ぶのかも?)
でも、それぞれ楽しいだけじゃない世界も知ってきた5人の、日々積み重ねて向き合っている現実と、どうしても高校生ではなくなってしまった切なさも、しっかり裏側に感じとれて……その対比が沁みた。
(ご都合展開!笑、とつっこんでしまいそうなところも多々あったけど、まあご愛嬌ですよね……そんなことより私は、彼女らがなんだかんだあってもちゃんと幸せであってほしいのですよ……)


お金もあるけど、どこでも自由に行けるけど、大人だからって何でもできるわけじゃない。でも、自分が知っている楽しさを、どこかの誰かに伝えていくことなら、できるかも?

相変わらず、優しく人の心を動かす、なでしこちゃんのセリフがとっても好きでした。

あとは富士山!🗻やっぱりいいね。
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