仮面ライダーは特別好きって訳ではないけど、庵野監督のファンで『エヴァンゲリオン』が好きだし『シン・ゴジラ』も凄く名作で、『シン・ウルトラマン』は正直微妙だったんだけど、今回の仮面ライダーのデザインもかっこよかったので、庵野秀明ファンとして長年待ちに待って期待の気持ちを抱き見に行った割には個人的に刺さらなかった。
『シン・ゴジラ』の出来栄えはまぐれだったのかなぁ。
ただ流石の庵野監督、冒頭のシーンなんてどこにカメラセットしてんのってぐらいに凝ったカメラアングルと迫力、仮面ライダーならではの演出で惹きつけられた。
未だ発表されていないゲスト俳優の方々も凄く豪華で、今年のある映画に庵野秀明がゲストとして出演していたので恐らくあの俳優さんもまた、今回のシン・シリーズにも出演するんだろなと感じてたら案の定で面白かった。
歴代のシン・シリーズとは、もちろん違う世界線なんだけど、庵野秀明ならではの世界観や演出で共通するところがあり、その点は楽しめた。
ただ、夜間や暗い所でのアクションシーンが分かりづらくて終盤のアクションも凝りに凝りすぎて逆効果のように感じた。
あとは独特な台詞回しが多くてに主演の池松壮亮さんの気持ちが乗っていない様に感じる箇所があり、凄い俳優さんなのになんか勿体ない。
だけど、意外だったのがハチオーグを演じた西野七瀬さんの演技が光っていて粋だった。
ともかく、今作を観たことで庵野監督の壮大な世界観は日本の実写では無く、アニメでしか表現出来ないと認識してしまったし、アニメ作品の制作に戻ってきて欲しいという気持ちに改めて思った。
さしより逆シャアの同人誌を過去に作ってしまうぐらいガンダムや富野由悠季が好きなら庵野秀明の解釈で『シン・機動戦士ガンダム』をぜひ制作して欲しいのが個人のエゴな要望。
