らっく

そして、バトンは渡されたのらっくのネタバレレビュー・内容・結末

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

すこぶる評価の良い作品。
ここで否定的な感想を書くことは、とても勇気がいることだけれど、
私は個人的に梨花が好きになれない。

どんな事情があるにせよ、彼女の行ったことは彼女自身が決めたリレーであり、果たしてそれは涙を流すことなのだろうか。

母を亡くした娘は、梨花の出現によって亡くなった母親の代りを得て、次にピアノを、そして優しい父親を手に入れる。
普通に生活していたら、3人の父親、2人の母親から愛情を得られることはない。
何より、実の父親の事業の失敗で苦水を味わったかもしれない。

けれど実の親子の絆を断ち切る権利は、どんな事情があったにせよ、彼女にあったのだろうか。
母親のバトンを握るのが辛くなったとき、実の父親に戻すことはしなかった。

ひとりの女のコの人生を自分の物差しですすめ、幸せを天秤にかけた。

ひとつひとつのエピソードは、とても素敵なものであり、田中圭との親子関係の描き方はとても好き。

でも、私は泣けなかった。
らっく

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