かなり前から脇役でしか見たことがないバリーペッパーが主役ですが、『メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬』というトミーリージョーズ監督作品がかなり好きで気になったので、旦那との鑑賞用にそんなに期待もせずにチョイスしました。
これが、かなりの当たりを引いた感。
ジャケ写のセンスがかなり悪いのと、やはりビッグネームの出演がないせいか評価は低いですが、私は好きです。
脚本が少し荒削りな感じはしますが、ガチなハードボイルドで、目当てのバリーペッパーはめちゃくちゃ凄腕の元スパイ役。
無駄の無い動き、百発百中のガンスキル、常に一歩先を行く先見の目、あらゆる知識を習得してるのではないかと思わせる咄嗟の危機管理能力が凄い。
小屋に立てこもり、拳銃の弾が無くなって、台所のパイプとか繋げて即席拳銃作ったり、街の人達に親切で静かに暮らしてる感じも『イコライザー』にも似てる所あり。
カメラワークも所々、お⁈ってなるくらいの映像美があったり、夕陽を背景に黒幕に落とし前をつけるラストシーンはなかなかカッコ良かった。
ラスト、そこで終わってエンドロールだったら、ハードボイルドとしてグッと引き締まったんじゃないかな。その後のシーンは私的には余計かと思ったのですが…
一応、3部作で企画されてるらしいので、バリーペッパーのこのキャラクターなら、また観てみたい気がします。
