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ひまわりのぉゅのレビュー・感想・評価

ひまわり(1970年製作の映画)
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2022年 鑑賞 22-200-23
NHK BSプレミアム にて
「自転車泥棒」「昨日・今日・明日」等のヴィットリオ・デ・シーカ監督による、戦争によって引き裂かれたアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニさん)とジョバンナ(ソフィア・ローレンさん)夫婦の行く末を悲哀たっぷりに描いた作品。
冷戦時代に西側スタッフがソ連ロケを認められた非常にレアな作品で、印象的な地平線にまで及ぶ画面一面のひまわり畑のロケ地は、ソ連時代のウクライナ中部ドニエプル川左岸の州都ポルタヴァの約27km北に位置するチェルネーチー・ヤール村である。

スコアがつけられないと強く思ったため、スコアは遠慮させていただきます。

ー ひまわりは平和に向かって咲く花 ー
ロシア侵攻により、50年以上経ってまた注目されている戦争作品。この前も市の施設で上映を知らせる車が走っていた。

“「アントニオ・ガルビアーティ 行方不明」 なら生きているはずよ 生きてるんですよね 生きていると言って 絶対に生きてますとも 生きてるわ”
冒頭のひまわり畑が良過ぎる!ジョバンナの必死さや義母を思いやる気持ちは辛い...

浜辺、純金のイヤリング、「塩辛い」、「当たり前よ」、「出てくるといいな」、出征3日前、結婚とぐうたら生活、6時で止まった時計、大きなオムレツ、もう卵こりごり、風にあたりに外へ、夜明け前、爆撃、アントニオの凶変、ジョバンナに襲いかかるアントニオ → 戦争に行きたくない!ジョバンナの側にいたい!という想いからの狂った? or 演技?

“すぐに戻ってくる 毛皮をお土産に”
出征当日。ずっと抱き合い、長いキスと最後の短いキス、終戦までずっと正気が抜けたようなジョバンナ、帰還兵が乗っている列車、アントニオを知っているが... 、ソ連での回想、雪や氷、3分も止まっていられないという恐怖の極寒、赤色は●●国の赤?、「もう歩けない 先に行け」、義母との出会い、アントニオが最後に送って来た写真、「こんな厚着をしているのに これで凍死するはずがありません 生きています」

ソ連に飛ぶジョバンナ。ソ連(ロシア)の街並みは綺麗。スパシーパ、ひまわり畑、ひまわり畑のは... 、おぞましい事実、多数の十字架、サッカーの試合会場、ロシア人と生活しているイタリア人、今はロシア人、話せば長く... 、ジョバンナの諦めない精神、高齢者たちの発言、もしかしてこの人(アントニオ)かも... 、そこには若い女性のマーシャ(リュドミラ・サベーリエワさん)が... 、家に幼い少女とベッドに2つの枕...

“アントニオは死にかけていました ほとんど凍りついて”
マーシャとアントニオの過去。雪の中で倒れていたアントニオを引っ張って助けたマーシャ、記憶喪失と汽笛、線路と車輪を映したシーン良かった!おそらくジョバンナの表情が気になってしまう... 、再会と逃亡と涙、あの写真を... 、ジョバンナの行動、回想とバイク、「生きてるのよ 別の女と結婚して 子どもまで」

アントニオたちの引越し、高層マンション、喋らない夫と夫から愛されてないと不安に思う妻、イタリアに向かうアントニオ、マネキン工場、ミラノにいるアントニオとジョバンナの電話、ジョバンナの想いとアントニオの想い、「見ないで 年を取ったわ あなたも老けた」、「子どもを犠牲にできないわ」、聖人の名前、お土産、「約束したろ」、あそこで再び見送るとは...

「戦争とは残酷なものだ」とあった通りそれは分かる。でも、経験がないから、よくはわからないのが現実... 本当に勉強不足を実感したし、この作品こそが戦争の残酷を描いた作品だったとも実感した。そして、あの奇跡とも思えたパノラマのひまわり畑はウクライナにあって、今と偶然にも重なり、今こそ観ないといけない!そんな風にも感じた。どんな理由があろうと戦争だけはしてはいけない、ひまわりを見たらそのことを思って欲しいものです。

「一生そばにいるわ たとえ何があっても」

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