あさのひかり

明日に向かって笑え!のあさのひかりのレビュー・感想・評価

明日に向かって笑え!(2019年製作の映画)
3.9
金融危機で農協設立のためのお金を奪われた田舎のおじちゃん達による、泣けて笑える復讐劇。もっとまったりのんびりした話かと思ったら意外と派手で(とはいえ牛しかいない場所だしなんだか緩い雰囲気)ハラハラだし、田舎のおじちゃん達のキャラも「あ、こういうちょっと変な人いる!」って絶妙さで予想以上に楽しかった。

これはきっと、実際に金融危機に苦しめられた、いわゆるごく普通のアルゼンチンの人達のために作られた話だと思う。部外者の私でも、緩いなりにそれなりに痛快だったから、実際に被害に合った人達はきっともっと痛快だったのだろうな。あと、さらっとであまり記憶してないけど、「あ、今のいいセリフ!」って思った瞬間もあって、何気にもう一回観てみたい。

私的には、チノ・ダリンがパパと共演してるの観たかったのが目的だったけど、あんまり垢抜けない格好で、いかにもモテる雰囲気じゃない素朴さもある役だったの新鮮だった。それでも、イケメンなのは全然隠れてなくて、いや、話も結局イケメンだったからね、とか思わなくもないけど。
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