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逆光のモズクのレビュー・感想・評価

逆光(2021年製作の映画)
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監督兼主演の須藤蓮さんと、脚本家の渡辺あやさんが舞台挨拶で来られる福岡公開初日ということで、福岡にはめったにない舞台挨拶のチャンス!

と気楽に駆けつけて、前情報なしに
みてみたら、上映後のお二人のお話のあまりの面白さにぶっとんでしまいました。

この映画は、須藤さんが公開地に滞在しながら配給していくシステム?らしく。従来の配給会社に配給を任せることではなく前例がない自主配給的なやり方も斬新で面白く頑張って欲しいなと。しばらく私の住む福岡の下手したら徒歩圏内にあの眼力のするどい若者がいるのかーと思うと、ふふっとなにか変なエア親しみが湧く感じも味わえ。
 改て映画そのものの面白さが味わえるので、今後、公開地の方は老若男女問わず、須藤さん、渡辺あやさんのお話が聞くのをおすすめです。
今までの、自分の凝り固まった固定観念を軽やかに壊してくれて本当に感謝です。何が壊れたのかよくわからないけど、この独特の爽快感は悪くない感触でした。

〜映画自体の感想〜
・みーこの着衣での海でのシーン。海慣れしてる地元の子っぽかったんで演じてる木越さんて方、海地方の出身と思ったくらい。だけどパンフによると全く海で泳いだことがなかった!!にびっくり。着衣で海は危ないと身にしみてる九州人としてはそこをまず尊敬。あの、海の浮き方はお手本通り。

・文江の看護婦さんの手付きの優しさに、説得力がありその文江の吐く、大事な言葉の重さにすんなり入っていける感じを見れただけでもこの映画の良さかなと

・70年代の大人やら、大学生っておぼろげな記憶によると、この映画は70年代のリアルとは乖離していると思う。当時の人間は、体毛やら、エラが張って、もっと足が曲がってたり短かったり痩せている人もなんか、重心が低かった感じがあるけど。このリアルじゃない感じが映画らしくていいのかなあと

・この映画のきっかけとなった、NHKドラマ(映画化もされてた)ワンダーウォール。見てなかったので慌ててアマプラで見てみたら、、なるほど。ここが出発点かと納得でき、この映画とセットで見たほうが面白さが倍増しました。
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