Stella

前科者のStellaのネタバレレビュー・内容・結末

前科者(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

原作とテレビシリーズから見ていて、映画も見ました。

どうしようもできない憤り、それぞれの立場、悲しい結末の中の僅かな光。

保護司として寄り添う姿勢がたくさんの更生者の心の支えになるといいな。

主人公である阿川佳代の神様はいない。という考え方。神様がいたら辛い人にこんなに酷いことをするわけないって考え方、納得できる。それから、みどりが佳代に言う、佳代ちゃんは弱くてダメダメだけどそこがいい、そう言う人が他人を救うと言う言葉も。

DVが被害者と加害者を生み、それでもどんな犯罪者にも更生の余地はあると考える弁護士。前科者のもう戻れないという言葉も響く。前科者は闇に半分ぐらい足を突っ込んでる。刑務所から出てきてもそこにまた戻りそうになってしまう。小鬼が鬼になって、人間に戻れなくなる前に戻ってきて。

この前科者でも有村架純ちゃんの演技は一皮剥けてて、いいです。ただ、可愛いだけじゃないところを見せてくれています。

負のループから抜けられない人を見るのが辛い部分もあるけど、見てよかった。
Stella

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