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ディア・エヴァン・ハンセンのhasomoのレビュー・感想・評価

3.6
映画館の予告で見た時から、「絶対に感動するやつ!」と期待していた作品!

■感想
①中盤以降のストーリーが展開が...
予告動画を見て、エヴァンがコナーの名誉やコナーの家族ために行動を起こすと思ってた。
しかし、途中からエヴァンが自分の私利私欲のために無意識に行動するシーンがあり、中盤以降はエヴァンに対して感情移入しつつも、モヤモヤ。

ラストは、エヴァンの心の変化が見られたが、やや駆け足でストーリーが進んでいったので、もう少し丁寧に描いても良かったのでは...?と思った。

良い部分もあれば、モヤモヤする部分もあったけど、予告動画を見て、期待値をかなり高くしていたのが原因かも。(と言いつつも、「You will be found」が流れるシーンでは、しっかり泣きました。)


②テーマは誰もが感じる「孤独」
ただ、映画におけるテーマはとても良い。
主人公である、エヴァン・ハンセンは家族にも心を開けず、孤独を感じながら生きる高校生。
そんなエヴァンを通じて、人々が感じる『孤独』をテーマにしており、誰もが共感できるテーマとなっている。
家族や友人、個人的な悩みや不安を持つと、孤独感に苛まれ、どうしようもできないと言う状態に陥る人もいるが、そんな状況に陥っても「1人じゃないし、誰かが見つけてくれる」と、この映画では伝えてくれている。

日常で誰もが感じる『孤独』についてのテーマなので、とても共感できると同時に、作品内の言葉には勇気がもらえた。


③サントラが欲しくなる楽曲
もちろん楽曲は最高です。曲調だけでなく、歌詞も良い。特に好きな曲は、「The Anonymous Ones」と「You will be found」。

「The Anonymous Ones」はアマンドラ・ステンバーグ演じるアラナが歌う曲。歌詞の中には、「隠すのが上手いだけ」のフレーズがあり、とても明るく見える人でも、隠すのが上手いだけで、明るい人でも孤独や不安を常に感じている人もいるんだ...と自分の持つ固定観念が変わった瞬間だった。

そして、主題歌である「You will be found」では、孤独に感じる人が持つ感情を、「これでもか!」...と表現できている。歌詞の中には、「孤独に陥って、暗闇に閉ざされて心が折れても、誰かが見つけてくれる..」.のフレーズがあり、孤独を感じた時に生じる感情を表現できており、共感できると同時に、勝手に涙が流れた。

また、歌詞がエヴァンやコナーなど、登場人物が孤独を感じ、1人になってしまった状況に合いすぎて、7コナーがエヴァンの言葉に早く出逢えていれば」...と思うと、また涙が出てしまった。

曲調と歌詞共に良い楽曲ばかりなので、気になる方はサントラを是非!


■まとめ
中盤以降のストーリーはモヤモヤするところもあるけど、誰もが持つ「孤独」に感じると言うテーマを楽曲と登場人物の演技を含めて、心に響く内容に仕上げられており、観て良かったです。

気になる方は、是非鑑賞を〜。
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