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フェノミナ インテグラルハード完全版のnyakoのレビュー・感想・評価

3.8
劇場公開わくわくして待ってた『ダークグラス』。観てきたけど…初見ではちょっと物足りない感じを受けた…。
次回じっくり再鑑賞したら評価変わりそうな作品なので、とりあえず保留中。

代わりに…じゃないけど、またアルジェント作が猛烈観たい欲が出てきたので、今のところ配信で観れる作品『サスペリアテルザ』と『フェノミナ』『サスペリア2』を鑑賞することに!

₍⸍⸌̣ʷ̣̫⸍̣⸌₎ーーー

美少女虐めで有名?なジャッロ。
『サスペリア』など魔女三部作や『オペラ座 血の喝采』に比べると、私は倒錯性少なめに感じて順位下がる作品ではあるけど、観直してみたらやっぱり面白い!

アメリカからスイス チューリッヒの寄宿学校にやってきたジェニファー(役名も同じ)。
昆虫に愛され、昆虫と交信し、夢遊病で予知夢を見る能力を持つという…他とはちょっと違う子。
ある日、持病の夢遊病により街を彷徨った彼女は連続殺人鬼による殺害現場に遭遇してしまう!

ジェニファーを保護してくれた車椅子の昆虫博士は、警察から殺人事件の協力を要請されていた(遺体についたうじで死亡時期がわかる)。
二人は博士の相棒のチンパンジーと共に推理を巡らせる。
この博士と相棒のチンパンジー(女の子)がとっても親しみもてるキャラクターで大好き。
どうか殺られないで…!

殺人鬼に追われるスリリングさはさすがな描写。
殺害された少女たちが倒れる際に、頭でガラスを粉々に破るシーンは、とてもセンセーショナルで忘れ難い。

そして、この映画はとにかく虫、虫、虫…!に支配された映画!
1番有名なのはジェニファーがうじ沼に落ちるシーンだと思う。
うじと同じくらいハエの登場回も多く、ハエの群集シーンは圧巻。実際にハエどうやって扱ってるんだろう?しつけされた子みたいに動いてくれてて。

蛍に導かれた彼女は犯人の落としたうじ虫だらけの手袋を発見。
そのうじ虫は彼女の指先へ移り…何かを訴えかけている。そしてそのうじ虫の目を通して、殺人現場を目撃してしまうとても不思議な場面!

私が観たのはイタリア語版(他に英語版あり)
ジェニファーは英語圏の方なので吹替?って思ったけど、イタリア語も堪能らしく…もし吹替じゃなかったらすごい。
そしてジェニファーの完璧な美貌があますことなく映される。
バラ色の頬、透き通った瞳、漆黒の髪、無垢な表情…まさにジェニファーのために用意された映画って感じ。
そこへ+アルマーニの衣装ですよ!

最終シーンではグッときて涙…!(泣く映画じゃないかもだけど…)
あのラストカットを観ると、『ダークグラス』のラストの場面ととても重なってみえる。
孤独と絆、旅立ち!
やっぱり今一度『ダークグラス』を見直したい。




₍⸍⸌̣ʷ̣̫⸍̣⸌₎そして個人的などうでもいいツッコミ

この子は気合い一発でハエの集団に招集かけられるくらい虫と交信できるコ。ハエも蜂も難なく指に乗せられる。
博士から勧められて、ハエ探偵と共に犯人の行方を追い、バスに乗ってるシーン。
てっきりハエを肩に乗せて移動してると思ったのに…
ハエ探偵、シャーレに納められてます!
やっぱりそこは肩に乗せてたら絵面悪いの?

そしてこの子は虫を愛し愛されているコ(しつこい)。
怪しい現場で手を洗ったら、指先がうじだらけに。
さすがに怖がらないけど…
手についたうじを水道水で流しちゃったりする。
うじ虫さんはどこへ。。
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