逃げるし恥だし役立たず

ダルバール 復讐人の逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

ダルバール 復讐人(2020年製作の映画)
2.5
麻薬密売組織撲滅の指揮を取ったことで犯罪組織に恨みを買い、娘ヴァッリ(ニヴェーダ・トーマス)を奪われた警察組織の長官のアーディティヤ・アルナーチャラム(ラジニカーント)が自ら鉄槌を下す復讐劇。インド映画特有の歌って踊る娯楽作品。
ムンバイ市の警察長官に就任して麻薬密売組織や人身売買組織を完膚なきまでに叩きのめすストーリー展開は歌あり踊りありアクションありの陽気で軽妙なテンポで進むのだが、後半の復讐劇は一転して娘ヴァッリを失った悲壮感のなか警察組織で挫折や葛藤すると云うシリアスな展開となる。前半と後半とが違う内容の作品の様で、何方とも悪くは無いのだが、個人的には煌びやかで爽快感がある前半が好みである。映画界の大スターであるラジニカーントを堪能する作品であるため、テンポがズレたダンスや動作の少ないアクション、焦点が合わない瞳、リリー(ナヤンターラ)との年齢差も御愛嬌、長編大作ではあるがアクションが歌と踊りと重なりあい最後まで見ていて飽きないサーカスに似た魅力がある作品である。