このレビューはネタバレを含みます
こちらの「スターダスト」は劇映画。
71年実質的2ndAL『世界を売った男』リリース後、プロモーションで渡米したDBの姿を描く。
主演のDB役に、ジョニー・フリン。
選りにも選って何故こんな地味な時代のDBを? ともおもったけども、
後の華々しい変身と遍歴を考えると、とても重要な時期だったとも云える。
創作の部分も多いけど、
「このままじゃヤベェな」とDBが感じていたのは恐らく事実だろうし、アメリカで多くの影響を受けて吸収していったのも間違いではないだろう。
アメリカでのプロモーションの旅は、宛らロードムービーのように展開してゆく。
ジョニー・フリンのDBに違和感はないけど、どちらかと云えば後年のDBに似ている。
本作でのDBは若いとはいえフラフラして落ち着きがなく、ちょっと印象が異なる。
またラストは映画の構成上、「ジギー・スターダスト」まで時間が飛んでしまう。
その合間に『ハンキー・ドリー』や「チェンジズ」のヒットがあったのになぁ…とだけは云っておきたい。
つかね、
本作最大の驚きはDBの楽曲が(使用許可が下りず)一曲も使われていないことで、だから「チェンジズ」もスルーされたし、こんな変則的な作品になったのだろう。
それ故に、後々評価されそうな気もする。