トランスマスター

レッド・ロケットのトランスマスターのレビュー・感想・評価

レッド・ロケット(2021年製作の映画)
4.5
♯46 元ポルノ男優の再起

舞台はテキサス州の精油工場地帯
主人公は受賞6回、ノミネート13回のキャリアを持つ元ポルノ俳優マイキー・セイバー。
カリフォルニアから故郷のテキサスに戻り、別居中の妻レキシーの家に転がり込むという物語です。無一文の彼は17年の職歴のブランクを持っているため小売店や飲食店の面接は全て門前払い。元知り合いの黒人ギャング一家のガンジャを売りながら家賃と生活費を稼ぐ日々。
彼がドーナツホールという店で働く17歳の少女ストロベリーと出会い、人生の再スタートを考える姿が描かれています。

◆良い点/注目ポイント
・妻レキシーがブサイク過ぎて、ヒロインのストロベリーのソバカス顔のエロさが際立ちます。
・妻のチャリと、隣人の車とストロベリーの赤いシェビーのピックアップトラック、ドーナツ店の施設全てのリソースを無料で使い倒し、自分の計画を形にしていくマイキー・セイバーの逞しさに脱帽です。
・ギャングの娘のジューンが、ガンジャを売っている程度の小物なのに、メキシカン・カルテルの売人のように終始いきり立っていてかわいいです。
・全体を俯瞰するカットが多く独特の雰囲気でした。

◆改善点
・隣人を見捨てたのは仁義に反します。
・マイキーのセイバーにはモザイクをかけて欲しいです。

◆総括
・『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』
と同様 貧困に屈しない逞しさとファンタジーの融合。

行動力のあるクズ人間によるライフハック術見応えのある映画でした。

-2024年46本目-