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わたしは最悪。のkassyのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
3.7
オンライン試写会にて

監督の前作『テルマ』は痺れる北欧ホラーだったが、今作は青春映画という触れ込みだったので一体どんな作品になっているのかと気になっていたが、アラサー女性の悩める生態が描かれているとてもリアリティのある作品だった。

若い時からやりたい事をころころと変え、自由に過ごしていた主人公。
奔放な彼女は素敵な歳上のパートナーと付き合い落ち着くが悩みは尽きない。

ドラッグでハイになるところなどは面白い演出もあるが、基本的なはずっとリアリティ路線で、男性監督がここまで女性の身勝手さや、悩みや、本性を華麗に描き出すとは驚きの作品だった。

私が一番リアルだと思ったのは子供を産みたいか産みたくないかユリヤの葛藤。
私は育てる自信もないしと、恋人に求められても突っぱねる彼女の思考がリアル…
男性監督がこの繊細な問題をきっちり表現されていたのに脱帽でした。

私はあなたの人生の脇役でいたくない!
もがきながら進んでいく彼女の生き様が愛おしい。
自立して頑張っている人に刺さる映画だと思う。


アフタートークメモ

監督が女優さんに当て書きした
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