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わたしは最悪。のbabyのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.2
今知らない間にわたしが求めていた
映画な気がした。

何か確信のあるものを求めて
フラフラ彷徨って、飽きて違うと思い
また何かを求める。
しがみつく努力もせず、ただ今を生きて
また違うものを求める。
自分でも知り得ない自分を求め
時を彷徨う。それでも知らない間に
自分と周りは動き続ける。
時には周りが止まったかのように
世界が自分のものに感じる時もあるけど
孤独だって感じる。

前に進まなければならない、
落ち着かなければならない、
そんなことはない。後悔しても良いし
また同じ過ちを繰り返しても、
それは全て自らのことだから正解だ。
きっとまた自然と触れて感動したり
コーヒーを飲んで微笑ましくなったり
する時がくる。悲しみだってまたくる。
だから漂っていればよいのだ。

ユリヤの姿が私にはほっと一息
つける場所だったし、自然と心の
荷が降りた気がした。
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