よーすけカサブランカス

わたしは最悪。のよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
3.7
目の覚めるような恋の瞬間、周りが見えなくなってすべてが止まったように、というのは心情としてはベタなんだが、あの電気のスイッチを入れた瞬間の場面はさすがにハッとした。ただあれが終着点ではないのが彼女のストーリーの面白いところ。普段本を読んでもない人に褒められても「はあ?」となってしまう気持ちは分かる。
ただ同じ芸術家肌の漫画家との和解?は恐らく彼が病気になっていなければ成されなかったであろうというのも悲しいところ。

という感想だったのだが若いうちに見るのとあと十年後か二十年後に見るのとでは感想がだいぶ変わってくるんだろう、と思えるような作品。記憶に留めたい映画。