あさのひかり

わたしは最悪。のあさのひかりのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.5
才能はありながらも、30才になっても人生の軸が定まらず、子どもを持つことにも躊躇してしまうようなユリヤの人生のお話。

私ユリヤみたいに魅力的ではないし、むしろダメな所がよく似てて、これも私のための映画だった。刺さる映画はあるんだけど、真っ直ぐ強い針で一付きにされるんじゃなくて、色んなツボをチクッとするくらいの小さな針であちこち刺される感じ。私には針治療的に何かに効いてるかもしれない。

「子どもを生む前に何かを待ってるの、でもそれが何かは分からない」「あなたといると自分の人生なのに自分がずっと脇役な気がする」・・・分かる、分かり過ぎる、なんでこんな言葉にならない感情丁寧に描いてるのに男性監督とは、そのことにもびっくりした。

いや、アクセル同年代なんだけどめちゃくちゃ好みだわ。あんなに彼に愛されてるって、絶対ユリヤ最悪なんかじゃないわ。俳優さんが、ってことじゃなくて役の人が、映画観ててこんなこともあんまりないけど。若い頃の古本屋やレコード屋や古い映画の話、私も一緒にしたい、聞きたい。こんな彼が居心地良くて、でも、息苦しくも感じるの・・まあ、すごく分かるけど。

久しぶりにパンフレット購入したんだけど、映画では映像のない、彼が見てたあの景色が写真になってて、すごくうれしくて何度もそのぺージ見返した。
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