tilyokujin

コンパートメントNo.6のtilyokujinのレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
4.2
寝台列車に揺られてるようなそんな旅の追体験映画だった。
ロシアの寝台列車は人生で一度は乗ってみたい。そんな思いからか来月香川まで寝台列車予約してあるから楽しみすぎる~

ストーリーは目的地に行くだけの旅物語だけど、ほんの少しずつ空回りしているラウラが愛おしい。冒頭の小説の話についていけない様子や、恋人との電話とか、念願のペトログリフが呆気なく見終わっちゃうのも、リアルなんだよな
撮り溜めたカメラ盗まれるのはどれほどのお金でも解決しないし、気持ち死ぬほど分かってしまって痛かった

リョーハとの関係は常に変わっていく。そこに決定的な言葉は介在せず、日常的な会話や視線が物語っている。名前のない関係性ほど愛おしく脆く思い返してしまうものだよ



以下作品とは関係ないです↓↓

僕の両隣の席はカップル2人組で、小ネタ部分で声出して笑ったりコソコソ話してたりしていた。1人では笑わないであろうところも。映画館で笑う行為は同じ体験を共にしている感じがして好きだけど、今回は我慢できなかった。
作品を楽しむというより今笑っててこの時間が楽しいよとお互いが証明し合っているような。口先だけの単語で愛を確かめ合うような(その人を全然知らないけど…ごめんなさい)。

まあ、そういう隣同士の出会いも旅では付きものだよねっと作品と絡めつつ自分の中で消化した
あー今横にいるネコかわいいなーー(ピースに生きる)
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