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コンパートメントNo.6のTSのネタバレレビュー・内容・結末

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

好きだなぁこの映画。
寝台列車で同じコンパートメントに乗り合わせた男女が恋愛関係になるという「ビフォア・サンライズ」を彷彿とさせる映画だけど、そんな綺麗なお話じゃない。
でも、今の私は本当に綺麗な恋愛映画を観たい気分ではなかったから、選んだのがこの映画で良かった。
出会いは心底同情する程最悪。その後の旅も孤独は終始ついて回るし、最悪なトラブルにも遭ってしまって散々。
寒々とした風景の中、これに呼応するように終始陰鬱な表情をする主人公になんだか心が穏やかになった。
最後の最後まで決して綺麗とは言えない。
でも、主人公のラウラと一緒に笑ってしまう。
決してうまくいかなくても、こんな出会いがあるから人生は面白い。
そう感じさせてもらえる映画だった。
海外の人の、相席になった人と普通に会話する感じがすごくいいなぁと思った。
お互い普通に迷惑かけ合ってるのを見て、日本人って人に気を使いすぎてるのかもと思った。
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