このレビューはネタバレを含みます
ゆったりとした温かくなる映画でした。
これまた癖が強い女優陣の芝居がいい。
フィンランドで『かもめ食堂』を切り盛りするサチエ(小林聡美)、勢いのままフィンランドに初めて来たミドリ(片桐はいり)、なにやら意味深なマサコ(もたいまさこ)の、かもめ食堂を通して繋がるヒューマンドラマ。
物語はもちろんのこと、音の拾い方が絶妙。
音だけで眠くなってしまうような安心感を覚える。人が歩く音、陶器を机に置く音、一人一人の呼吸音、挙げたらキリがないが、実際にそこに居る気持ちになる。
日本食っていいなぁと、見ていてお腹がすいてしまう。