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美に魅せられてのBaadのレビュー・感想・評価

美に魅せられて(2021年製作の映画)
3.9
原題:Haseen Dilruba
2021年インド ヒンディー語

今年になってからNetflix制作のインド映画のレベルが向上したと言われてますが、これも結構拾い物の一本。

ちなみに純然たるインド映画で今年になってみたオリジナル映画である水準超えてたのは、「おかしな子」「トリッキー・ワールド」と本作。

キャスティングは地味目で二の足を踏んでいましたが、プロデューサーが毎回面白い映画を世に出しているアーナンド・L・ライだったので見てみました。結果は微妙な線で当たりです。サスペンス仕立てで、割とすぐにどういう映画かは推測ついちゃったんですが、それでも「当たり」でした。

本音丸出しの見合いから、お互いにこれ以上の条件はないということで結婚したフツーの地味な中流家庭の2人。
女性の方は、美人で色白高学歴。あと、ホロスコープの相性が最高。見合い市場での高学歴の内容は文学修士が最近はデフォみたいで、この辺は日本と意識が違う。この人、趣味で美容院でバイトしている程度で暇そうなのにあんまり家事はしたことなさそう。
これをタープシー・パンヌーが演じてます。日本の基準だと美人ではないと思うのですが、あちらの美意識では美人なのかな?でもその辺の微妙さが妙にエロチックでこの映画にあってましたね。気持ちの変化が服装や表情にきれいに出てました。

夫役のヴィクラント・マッシーは昔IFFJで上映された「略奪者」に出てましたね。スター性は感じないけど演技は確かで端正なので主演より印象強かった。

今回、地味でプライドの高いエンジニアの役で、ちょっと粘着質っぽい演技がとても良かった。
この人は料理も修理もなんでも出来る設定。

この2人が田舎で両親と同居して暮らし始めるんだけど、夫の従兄弟が家に同居したところから波乱が始まる。

特に変わった展開はなかったんですが、演技も演出も手堅く、コメディー風味も上手に取り入れてあったので普通に楽しめました。

でも、これ現実だっらさっさと◯◯するべきだと思います。
(2021/7/7記)
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