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トオリ雨のhoteltokyoのレビュー・感想・評価

トオリ雨(2016年製作の映画)
3.6
漫画家を目指す大学4年生の森田は、近所で家の壁に絵を描いている主婦佐藤と出逢い、毎日絵を見にいくようになる。自分が描いた漫画を見せたり、会話を重ねるうちに、彼女に惹かれていく・・・的な物語。

どストレートで真面目な学生森田の猛攻を、大人の事情をちらつかせながらものらりくらりと交わす佐藤さん。同じ「描く」という事象を通じて、シンパシーを感じる森田に対して、どこかで線引をする佐藤さん。つつましさの中で2人のベクトルを探す旅へ。

淡々と繰り広げられる会話劇は悪くなく、どこか居心地の良さを感じつつ、手に入れられない歯がゆさみたいなものも残されている。なんとなく森田がくるりの岸田に似ている嫌いがあり、それこそ森田から見たら『バラの花』のような気持ちなのであろう。
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