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山女のhoteltokyoのレビュー・感想・評価

山女(2022年製作の映画)
4.0
はるか昔の日本、東北地方では冷害による⾷糧難に苦しむ村で、⼈々から蔑まされながらも逞しく⽣きる凛。ある日、凛の⽗親・伊兵衛が村で事件を起こし、その罪をなすりつけられた凛は家を出て山の奥深くへ行くのであった。そこで凛が出会ったものとは……的な物語。

登場人物の8割くらいが大体クソ野郎というなんとも素敵な映画。親父は生きるために村で悪事を働くも娘のせいにしてしらを切るも、そのせいで凛は山奥へ消えることになる。だがそこで出会った”山男”と呼ばれているケンカ最強のおっさんに助けられ、生活を共にするようになる。

雰囲気も良く、当時の貧困に嘆いた貧しい村の空気感がよく表れている。笑顔ゼロ、笑いゼロの村に未来はない。だがしかし、ケンカ最強の鞍馬天狗と出会ってしまったものだから、ぶっちゃけそんな村より山いるの楽しーとなるのも頷ける。

なんかみんな演技がすごい。凛演じる山田杏奈もそうだが、その凛に思いを寄せる二ノ宮 隆太郎の演技がやばい。
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