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リバー・ランズ・スルー・イットのcのレビュー・感想・評価

3.5
心が穏やかになる映画は久しぶり。
モンタナの川を中心とした自然の美しさ、
兄弟の人生を兄ノーマン目線で語る物語。

弟役のポールにブラピ。
若かりし日の監督ロバートレッドフォードに本当に良く似ている。
無邪気で、陽気で屈託無いが放って置けない危なっかしさがある弟役を演じていて、ブラピにピッタリだった。
この映画から俳優として人気が上がったのが良くわかる。
そして出ている女優よりも美しい。
兄のノーマンが、ブラピをいつも気にかけていて穏やかで賢く真反対の兄弟の対比もいい。父親あるあるネタで笑い合い、仲が良い2人。


牧師で厳格な父親が、フライフィッシングを2人に教え
生涯、兄弟2人のかけがえのない趣味になっていくのも清々しく、兄弟の礎に。
子供時代にはとても厳しい父親だが、緩急があって素敵な親だと思った。
いい距離感の家族。
それでも、大人になるとどんなに近くにいても、気付かないうちにそれぞれ善悪を含めた世界が出来てきて、大人だからこそもう踏み込めない、助けられない時も。
そして、向こう見ずな危なっかしいポールが…。


フライフィッシングと自然を通した兄弟の絆と家族の風景が心地よく、
とても静かで余韻が残る美しい映画でした。
(はまらない人には抑揚がない映画なので退屈に感じてしまうかも…)
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