ムック829

モガディシュ 脱出までの14日間のムック829のレビュー・感想・評価

4.2
1991年、ソマリアの内戦に巻き込まれた各国大使の脱出劇を韓国と北朝鮮から見た実話ベースのドラマ。

面白かった!内戦?北と南のいざこざ?小難しい印象を抱いていたけど全くそんなことはなく。
臨場感たっぷりに演出された命をかけた脱出劇は本当にハラハラドキドキで激熱でした。

ソマリアの腐敗しきった政府軍に対し、業を煮やした反乱軍が武力でもってテロを起こすんです。
各国大使=政府に味方するものという認識で、韓国北朝鮮それぞれの大使館も攻撃対象に。

ヤバいのはここから。何がヤバいって、反乱軍は当たり前に銃を所持しているわけですが…。
なんと年端もいかない子供たちすら銃を手にしてそこら中に立ってるんですよ!これがヤバい。
さらに最終的には政府軍と反乱軍どちらも大使の敵みたいな状況に…ヤバすぎ!
もうソマリア国民みんなヤバい。常に命の危険と隣り合わせな状況で無事に脱出出来るのか?

そこに南と北の人間ドラマが絡んでくるんですけど、これがまた熱い。
南北朝鮮の関係性は日本人には到底理解しきれるものではないけれど、分かりみが深いラストが染みましたね。

暑さと熱さが同居した映画。蚊取り線香はどこも渦巻き型なのが印象的だったりして。
脚色しすぎな気もするけど、さすが2021年韓国NO.1映画なだけありました。面白かった!
ムック829

ムック829