半月板損傷

異動辞令は音楽隊!の半月板損傷のネタバレレビュー・内容・結末

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

ポスターにもあるけど、阿部刑事が『なんで俺が?』感出してるのにすごいビックリする。

いやいや、だって「型破りだが有能」とか「破天荒だが凄腕」ならまだしも、能力もえらい低くて、ひたすら現場をメチャクチャにするだけの単なる迷惑なDQNで、「昭和気質」とかそういうレベルじゃないただただヤバい奴なんですよ。
よく今までクビにならなかったな!
逆に、こんなシッチャカメッチャカで、今までどう勤め上げてきたの?
ここの刑事課の人達はン10年間、毎日毎日コイツに滅茶苦茶されながら、ちゃんと仕事できてたの???
とかしか思えず、全く阿部刑事に感情移入できなかったよ。

んで、そんなDQNが左遷先で音楽隊の意義に目覚めていろいろと受け入れていくわけだけど、そんなあっさりと仏みたいになっちゃいますかね。今までの発狂の日々は一体???
そして、子供の頃にお祭りで太鼓叩いた程度でそんなにドラム上手いかね?かなり、別物だと思うけど。。

事件も犯人像もなんだか安っぽいし、阿部刑事が黒幕はアイツだと確信している根拠も全く不明。説明なし。
音楽隊のファンのお婆ちゃんがたまたま次の被害者になる...ってのも、何だか取ってつけたような都合のいい展開。

予告編から、ミュージカルコメディなタッチかと思いきや全然違った。
むしろ無駄にずーっと重苦しい、陰鬱で愚痴っぽい映画だ。
それでいて、展開も人物の作り込みもえらく無理があって全てが雑。
ミュージカルコメディみたいなタッチだったら「細かいことはいいや!」と思えたりするかも知れんけど、この重苦しいシリアスタッチでここまで雑にやられると、シンドイ。
認知症の母、離婚、娘との確執、要素詰め込み過ぎ。
描き切れるならいいけど。。。
「頑固な昭和気質の刑事」だけで十分だったんじゃないか。

基本的なプロットは嫌いじゃなかっただけに残念。
ジョン・ランディス監督に「ブルースブラザース」のテイストでリメイクして欲しい。笑
半月板損傷

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