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戦場のピアニストのksk84のレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
4.0
「レオン」、「8mile」に引き続き古き良き映画を…

いやー、この作品見進めていくのが辛かったです…
戦争の描写がもう痛々し過ぎて…精神を削りながら見て行った感じですm(_ _)m

ですが、逆にこれ程までに戦争の悲痛さを訴える作品も無かったように思います。

主人公のシュピルマンが追い込まれて行くその過程がもう…
有名なピアニストであった彼が、人の家に入って食料を漁り、飲み水を探してトイレにも。
そして、あんなにも恋焦がれたピアノが目の前にあるのに、隠れているので音を鳴らすことさえできない。

ユダヤ人が殺されるシーンもかなり出てきますが、それが実に淡々と表現されているのも印象的でした。
過剰にクローズアップされることもなく、とても何気無く人の命が奪われていきます。
そこが逆に、その時代は当たり前であったんだろうなという…その残酷過ぎる状況を表現できているのでは無いかと思いました。

ドイツ兵に間違えで殺されなくて良かった。
相当にビビりましたが、そこは少なからず救ってくれた監督に感謝です…

こういった時代が約70年前にはあったという事実。
それを知ることができただけでも、この映画を見た価値があったように思います。

自分が信じていた国や信念が根っこから否定される…こういった経験をしたら、人生観ってどう変わるんだろうか。
ちょっと想像すら付かないな。

<内容(「Amazon」より)>
第55回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールの栄冠に輝いた戦争ドラマ。第75回アカデミー賞でも作品賞ほか7部門にノミネートされ、ロマン・ポランスキーの監督賞、エイドリアン・ブロディの主演男優賞など計3部門で受賞を果たした。ナチスドイツ侵攻下のポーランドで生きた実在のユダヤ人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの自伝の映画化で、監督のポランスキー自身も、パリでポーランド人の両親のもとに生まれ、収容所で母親を亡くし、各地を放浪して生き延びたという体験を持つ。1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻。ワルシャワの放送局で演奏していたピアニストのシュピルマンは、ユダヤ人としてゲットーに移住させられられる。やがて何十万ものユダヤ人が強制収容所送りとなる中、奇跡的に難を逃れたシュピルマンは、必死に身を隠して生き延びることだけを考えていた。しかしある夜、ついにひとりのドイツ人将校に見つかってしまう。日本では2003年に劇場公開され、第2次世界大戦終結から70年目の15年に、デジタルリマスター版でリバイバル公開。
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