まるころ

ミラベルと魔法だらけの家のまるころのネタバレレビュー・内容・結末

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

カラフルな色使いにラテンなリズムの音楽が楽しい。歌多めだったな。歌詞が聴き取れなかったのが残念だったけど。ディズニーの魅力は言葉を持たないキャラの可愛さにあると思っているので今作も大いに楽しめました。カシータかわいい。あとアントニオが天使すぎた。

この映画はロケーションがほぼ家の中なんだよな。ミラベルの冒険が始まる!ってワクワクしそうになると、でも家ん中だしなぁって謎に盛り下がった。おもしろかったけどね。

あとね、パンフレットがストーリーとキャラ紹介のみの子供向けの絵本仕様じゃなくてちゃんと制作陣のインタビューとかコンセプトアートが載っててよかった。ミラベルの服の刺繍が気になってたからなるほどと思った。


……おもしろかったけどモヤモヤといろんなこと考えてる。………随分と説教くさい映画だなと思ってしまって。最近のディズニーはポリコレと自己の解放ってテーマで作品を作りを続けてるように見えるんだよね。テーマにするのは別に問題ないけどこれが現代の正しい価値観だからね!って観客に笑顔で押し付けてる気がする。押し付けるのは違うと思うんだ。

とはいえ、イサベラの完璧じゃなくちゃいけないってプレッシャーは理解できるしルイーサの抱えてる重荷も誰だって形は違えど似たようなものを抱いてたりするし特別な何かがあると思ってたのに何もなかった自分に落胆するミラベルの気持ちもわかる。

自分を押し殺してまで周りの期待に応えなくていいし周りが勝手に貼り付けたレッテルは本質じゃないから傷つく必要はない。周りからどう見えるかなんて気にする事はない。………わかるけど自分だけの力ではどうにもできない人もいるしだろうしその価値観を押し付けないで欲しいと思ってしまう。知らんけど。

ドロレス…マリアーノはやめときな。自分のことを愛してくれる人を愛するタイプの人間だとお見受けしたぞ。その上優しいなんて最悪だから。ドロレスが『いつか王子様が迎えにきてくれる』って夢見るタイプだったら上手く行くかもだけどそうじゃなさそうだからおばちゃん心配しちゃうわ。
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