『スーパーヒーローへの道』
原題Comment je suis devenu super-heros.
製作年2021年。上映時間101分。
スーパーヒーローと人間が共存する世界を舞台で、超能力が手に入る薬の流行により多発した事件を追う刑事コンビが、能力者からパワーを奪い取る悪党に立ち向かう。
フランス・ベルギー合作SFアクション。
2021年、超人的なパワーを持つ能力者たちと人間が共存しているパリ。
ごく普通の人間でも、パワーを得られるという秘薬(イマイチ欲しくないかな)が出回っていた。
パワーを使った事件が続発し、スーパー犯罪課の刑事モローとシャルツマンが捜査を開始。
秘薬の拡散を阻止すべく捜査を進めていくうちに、二人は能力者からパワーを奪い取る悪の存在に気付く。
やがて、モローの驚くべき過去が明らかになる。。。
舞台がパリとその近郊ってことで、普段、米国のスーパーヒーロー映画しか見てないし、見慣れない場所にリンクした物語で、ある種、風景の変化を楽しむことは出来ました。
しかし、メタヒューマン・ミュータント(先天的、後天的問わず超能力を持っている人間やそれによく似た容姿をもつ者の大まかな総称)と普通の人と同じように受け入れると云う、今はヒーローもの映画の中じゃありふれた世界観(小生の中では)が表現されてて、そのため、ミュータントは多かれ少なかれ興味を惹くもんはないかな。
ただ、危険なスキルを持ってるのは違いないけど。
まぁ、キャラは面白いとこも無いことはないけど。
ほんで、スーパーパワー(力)に伴う義務、慎重さの必要性、そして、名声や魅力ちゅうモンについて興味深い考察はできるやろなぁとは思うけど、小生にはそこまでの熱量を哲学的思惟を費やす作品でもなかった。
欲を云えば、もうちと特殊効果を上げて、また世界を救うために都市とまでは云わないまでも、多少の規模のデカイ破壊をして欲しかったかな。
でもまぁこの作品はファンタジーにスリラー要素も入っていて、ドラッグの問題を新しい方法で提起してるかな。ほんで、常にキャラに焦点を当てる方法で、彼らの関係性がよく描かれているし、ハマる人もいるとは思います。
今作品を振り替えると、良い悪いが揺れすぎてまうなぁ。
重い秘密を抱えた強面の捜査官を演じたピオ・マルマイは、他の作品を見てみたいって思うほど演技は良かったし、フランス映画だからこそ楽しめる、俳優陣の演技も良かった。
それに、親密で繊細なタッチを加えた演出なんやのに、どうもハマらんかった、タマタマ今日は気分的にのれなかっただけかなぁと。。。
ヒーローモンのTVドラマ一話を見た感じかな。