そんまま

私ときどきレッサーパンダのそんままのレビュー・感想・評価

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
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中国の歴史と西洋の文化がうまくマッチングした作品でした。

前半は心が痛くなる部分が多く、
いわゆる毒親的な共依存関係の母娘の姿は見ていて少し不快な部分もありました。
でも作品にとっては大切な描写だし、
主人公のメイメイの気持ちにグッと近づける話。

心が痛くなるからこそ友情の強さやメイメイにとっての癒しを表現すると同時に観客も安心したり、楽しんだりできるパートが強調されたと思います。

最初から最後まで誰でも子供の頃に感じたことがある「バレたらどうしよう」というスリルと恐怖を同時に感じるようなドキドキ感が強く、
コメディ部分がなくなれば完全にスリラー作品として成り立つくらい。

最後の最後で情報を詰め込みすぎていたかな?
その分テンポ感はドキドキ感と同調してテンポ的には合っていたけれど、少し窮屈に感じました。

「猫を被る必要はない。楽しめ!」とメイメイから教えられたみたい。
私もモフモフしてみたいなぁ。。。