イバ

ブルー・バイユーのイバのネタバレレビュー・内容・結末

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

序盤での娘との会話、過ごした時間が終盤にかけて影響を与える。なので最後10分でそれまで耐えていた涙を堪えられず。

画角が狭く、最初は見づらいって思うんだが、その狭さが主人公アントニオの生きる世界の狭さというか、閉塞感を現しているようだった。またフィルムっぽいザラザラした感じとたまに差し込まれるピントの合わない映像が、穏やかで平穏で洗練された世界からは遠い印象を与える。

また、アメリカ映画でよく観られる「マッチョ思想」も主人公にあまり観られなかったように思える。(他キャラクターにめちゃくちゃ投影されてたけど)
筋骨隆々じゃないし、好戦的じゃないし、強靭ではないし、よく泣くし。
その点における不快感はほぼなく、そこが良かった点でもある。

トラウマシーンと回想シーンの一部の表現は自分には合わなかったが、それ以外は好みでした。

余談:アリシア・ビキャンダーが大好きなので、歌声が聴けた時はだいぶ興奮しました。上手かった…
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