さくらんぼ

ブルー・バイユーのさくらんぼのレビュー・感想・評価

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)
4.0
3歳の時に養子としてアメリカに連れてこられた韓国系アメリカ人の男性アントニオ(ジャスティン・チョン)。
大人になった今はシングルマザーのキャシー(アリシア・ヴィキャンデル)と結婚して家庭をもち、娘のジェシーと生まれてくる赤ちゃんの誕生を楽しみに、貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかしある時、警官とトラブルを起こして逮捕されたアントニオは、その過程で30年以上前の養父母による手続きの不備が発覚。移民局へと連行されてしまう。

そこでアメリカで1983年2月27日以前に生まれた国際養子縁組となった子どもには自動的には市民権が与えられておらず、発覚した時点で国外退去となってしまうことを知る。

全身に施したTatooの印象からか良いお父さんなのか分からなかったけど、義娘のジェシーと接してる様子とか言葉から良い人なのが分かってくる。

過去の複雑な境遇もあって仕事もうまくいかず逮捕歴もあり、そのままアメリカに残ることは絶望的にみえても頑張ってと応援せずにはいられなかった。

ジェシーがアントニオをパパと呼んで大好きな様子も、パパを真似て髪を黒に染めたり、学校に行く時のコスプレも可愛い。
どんな風に終わるのか最後まで分からなかったけれどラストは号泣してしまった。
アリシアもやっぱりうまい。
あのハスキーな声が好き。

実話ではないけれど、こんな境遇の人が沢山いることに胸が痛くなる。
途中の景色が綺麗すぎて複雑な気持ちになった。
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